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第1話 2007-11-10
第1話


深夜3時。




 草木も眠る丑三つ時もとうにすぎ、神社裏の古木には、わら人形を打ち付ける人はもういない。
 肌を突き刺すような風が人気のない街を吹き、冷たく澄んだ月の光の中で、形あるものはよりはっきりとその姿を示し、形ないものはよりいっそう闇の中に姿を沈めていくような、そんな静かな夜更けであった。


 小林和美は会社から、マンションに帰宅した後、その日届いた小包を開き、その真新しい液晶テレビに映る美しい映像を部屋で楽しんでいた。

 その日の夜、注文していた、真っ赤なベゼルのオシャレなテレビがようやく届いたのである。和美はテレビを見ていると、ふと、その赤く美しいフォルムを中心に、部屋の模様替えをしたくなった。
 そこで和美は本やCDの詰まった棚を動かしたり、布団カバーの色を変え始めた。いろいろと動かしているうちに和美の目は部屋の電灯にとまった。

「あれ、いつから掃除してなかったかな・・。」

 和美は電球の汚れが気になり、手を伸ばした。電灯のカバーをはずし、中の蛍光灯をあらわにする。

「うわ、これはかなりきてるね。電球変えなきゃ。」

そうつぶやくと、和美は財布と携帯だけを持ち、つっかけを履いて外へ出た。


つづく


※Ⅳ~疑わしき隣人たち~はフィクションです。
このお話に登場する特定の人物、団体は、全て架空であり、実在する団体や個人名とは関係ありません。

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