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第8話 2007-11-10
第8話



「先生!引き受けないならぼくにやらせてください!」



あの頼りなさそうな男が頼りなさげに叫んでいた。


「ああ?ああ、勝手にしなさい。」


奥からそんな声が聞こえ、良彦の前には頼りなさそうに笑う男の顔があった。




 その頼りなさそうな男の名前は奥村典明といい、探偵事務所で見習いをやっているそうだ。

 かつては司法試験に挑戦して、七年かけてようやく弁護士になったそうだが、理想と現実とのギャップに絶望し、しがらみのない私立探偵になることを決意したらしい。

 様々な偶然が重なり、あまりに優秀な探偵事務所に見習いとして入ってしまったために、典明に仕事が回ってくることはほとんどなかったそうだ。


 あまりに頼りない・・・。良彦は断ろうと考えた。この男より有能な探偵はもっといるだろう。そう判断したのである。



つづく
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